家探しを始めたものの、情報誌やウェブサイトや物件・設備のパンフレットなどを見ているだけという人もいるのではないでしょうか? 物件の見学に行ってみると、資料や写真だけでは分からなかった室内の広がり感、内装の雰囲気、生活動線、日当たりや周辺環境など、マイホームでの生活をもっと身近に感じられるようになるはず。実際に見学して自分の目で確かめたい家のチェックポイントを6つのジャンルに分けて紹介しよう。ぜひ、あなたの家探しの参考にしてみてください。
間取図の畳数やm2数からではピンとこなかった広さが体感できる。天井高や窓の大きさで広さの印象が変わることも。家族が集う場所だからこそ、落ち着く空間かどうかも一緒に確認だ!
□ 手持ちの家具は置ける?
大きさを測るだけでなくコンセントの位置なども確認して家具や家電の配置を考えよう
□ 採光は十分?
朝夕など時間を変えて見学。隣家の位置によって明るさは変わるので、あわせて確認
部屋の形や大きさから、ベッドや机の配置を考えよう。窓を開けて、道や隣家からの視線にぶつからないかも要確認!プライベートな空間だからこそプライバシー面を意識して。
□ 風通しはよい?
通気口の位置を確認。部屋に空気がこもらないか、風の通り道に着目しよう
□ ドアの開閉はラクラク?
ドアの開閉は滑らかか、音はしないか。扉タイプ(開き戸/引き戸)を家具配置の参考に
調理~配膳まで一通りの流れをイメージし、ムダのない動線かを確かめよう。キッチンの高さや収納量も確認ポイント。家事の間に子どもの様子が見られるか、リビングとの位置関係も重要だ。
□ 好みのカタチ?
独立型(来客時も人目に触れにくい)・オープン型(開放的で家族とのつながりを感じられる)など。好みを探そう
□ ムダのない動線?
冷蔵庫、キッチン、配膳場所の3つを基軸に動きやすい動線かを確認しよう
足を伸ばして浸かれるか、体を洗っていて窮屈でないか、滑り止めなどの安全対策はあるかなどをチェック!子どもがいる場合は、親子での入浴シーンを想像して見学しよう。
□ 2~3人でも入れる?
親子で入るなら1418サイズ以上あるとうれしい。洗い場の大きさも一緒に確かめよう
□ 換気はしっかりしてる?
浴室は湿気の溜まり場。換気扇だけでも十分だが、窓があるとより快適だ
各部屋に必要な量の収納があるか、高さ・奥行きは適度で、活用しやすいものになっているか。 “量”だけでなく、”位置”によっても変わる「収納力」を子どもの成長も加味して確認しよう。
□ 扉のタイプは?
扉の確認は盲点になりがち。家具を置く場合を考え、引き戸か開き戸かチェックを!
□ 収納しやすいつくり?
ハンガーラックや棚の有無は?棚がある場合は、可動式かどうかも見ておこう
玄関収納チェックの際にはブーツのような背の高い靴が片付けられるか、収納量と一緒に確認しよう。また、玄関まわりに、ベビーカーやゴルフバッグなどを置けるスペースがあるととても便利。
□ 靴は何足入る?
ブーツなどを含めて何足収納できるか?子どもの成長も考慮して、余裕をもたせよう
□ 大きな荷物も収まる?
ベビーカーやゴルフバッグなど、大きく重い荷物を入れられる収納はあるか?
近隣住戸との位置関係を考え、窓の位置や玄関の向きなどの機能面、また、植栽・塀で死角ができていないかなどの防犯面が確認できる。外観テイストが自分たち好みか、第一印象も大切にしたい。
□ 隣の家との距離は?
生活音を考えると、隣との距離は広いほど安心。だが、庭の位置により気にならないことも
□ 外観デザインは好み?
デザインや色など外観デザインが自分たち好みか。周辺の建物と調和しているか
何台駐車が可能かに加え、乗り降りのしやすさが確認できる。壁や車同士の距離感もチェックしよう。ルーフ付きの駐車場の場合、高さにも目を向けて。庭付きの家なら、植栽の状態も見られる。
□ 車を駐車しやすい?
駐車のしやすさは、駐輪スペースや子どもが遊ぶ場所の位置も頭に置いて確認を
□ 庭は広い?
親の目が届く、子どもを安心して遊ばせられる場所か。家庭菜園や花を楽しめる広さか
歩車分離の道路か、アップダウンが多くないか。ベビーカーや子どもの足でどれくらいかかるのかを実際に歩いて確認しよう。夜歩けば、街灯の数や明るさなど、昼間とは違う気づきがある。
□ 駅、バス停まで行きやすい?
駅やバス停までの所要時間、通行量、平坦で安全に整備された道かをチェック!
□ 治安はよさそう?
見通しの悪い道がないか、近くに子どもへ悪影響のありそうな施設がないか
スーパーやコンビニ、公園や病院など日常的に利用する施設の有無や位置関係を確認しておこう。子どもがよく行きそうな公園への道は特に、実際に歩いて安全性や雰囲気を見ておきたい。
□ 近くにスーパーやコンビニはある?
日常使いとなるスーパーなどは近くにあるほど便利。駐車場の有無も調べておこう
□ 公園や病院の場所は?
毎日遊ぶ公園や病院が近くにあるか。子どもを安心して育てられる環境かを確認
今の家賃額やボーナス時に返済が可能かを基に、自分たちの購入可能額を出してもらおう。こだわりや希望条件を伝えると、予算内で条件を満たす物件を紹介してもらうこともできるぞ!
□ 月々の返済額はいくら?
見学した物件が購入可能かどうか、月々の返済額で教えてもらえばイメージしやすい
□ ローンの種類や制度は知ってる?
住宅ローンの組み方や税金の優遇制度などお金に関する情報を教えてもらえる
2015年9月9日 SUUMOマガジン札幌版より転載