ご祖父母様が暮らしていた築50年の家を受け継がれたOさん。建物に宿る思い出を残しつつ、間取りやデザインをはじめ、構造補強や断熱性向上に至るまで大規模なリノベーションを行った。開放感あふれるリビングの隣りには茶室を設け、趣味の茶道を日々の暮らしに取り入れられるように計画。床の間の天板には金工作家をされているOさんがずっと愛用してきた作業台の松材を、天井には元々の和室で使用されていた天井板を再利用。古材ならではの風合いのよさや、ご祖父母様との思い出が感じられる空間を作り上げた。今までは金工作のための作業場を借りておられたが、新居には防音や振動対策を入念に施した工房を設け、制作活動に打ち込まれている。
建物タイプ | 一戸建て |
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リフォームの種類 | 複合リフォーム |
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
築年数 | 50年 |
間取り | [ Before ] 5LDK → [ After ] 5LDK |
目的 | 耐震補強、間取り変更・スケルトン、自然素材、デザイン重視、家の老朽化、リノベーション、収納力アップ |
リフォーム箇所 | LD、キッチン、浴室、トイレ、洗面所、和室、工房、階段、玄関、外壁・屋根、洋室、収納、その他 |
新しくした設備 | システムキッチン ウッドワン(SA20) カップボード 造作 テレビボード 造作 下足箱 造作 玄関扉 造作 洗面化粧台 造作 |
費用 | 3800万円 |
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費用概算 |
仮設解体工事: 3,900,000円 木・左官工事: 10,000,000円 外壁塗装工事 ※外壁板金工事費用: 2,420,000円 内装・建具工事: 10,640,000円 住宅設備機器工事: 2,410,000円 電気・給排水工事: 3,320,000円 その他工事: 5,310,000円 |
工期 | 11カ月 |
リフォーム面積 | 134.10平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
施工例や見学会を通して、ここなら美しい家ができると思いました。造作や施主支給への柔軟な対応、カタログから選ぶのではなく、一緒につくりあげていくという社長さんの言葉…。自社専属の大工さんやアフターフォローを担当する部署の存在も安心感がありました。
長年、ご祖父母様が住んでおられた家を受け継がれ、建て替えかリノベーションを検討されていました。建て替える場合、建築上の制約もあることからリノベーションを選ばれました。建物に宿る思い出を大切に、老朽化した建物の構造的な補強を行いながら、新しく命を吹き込んでいくようにリノベーションを進めていきました。
ご夫婦が新しい住まいに望まれたのは、茶室を設けて趣味の茶道を暮らしに取り入れること、そして金工作家であるO様が作品を生み出す工房を作ることでした。茶室という日本の伝統的なルーツを学ぶところから始め、床柱を探したり、古材で床框(とこがまち)を買い付けられたり、古い茶室の寸法を現代の寸法に置き換えて設計するなど、実際の茶室や資料を見ながら慎重に計画していきました。
今回のリノベーションで叶えたかった茶室。ご夫婦共通の趣味である茶道を楽しみ、極上のおもてなし空間として使える茶室を新しく設けました。リビングから襖を開けると、3畳半のスペースに静謐な雰囲気の茶室が広がっています。
金工作家のOさん。リノベーションにあたり工房を設けることは絶対条件でした。従来は工房を借りていたため、作業する時間や音の問題などを抱えていましたが、自宅に防音対策を施した工房を設けたことで時間帯を気にせず、作品づくりに打ち込むことができます。
「紙、木、金属、陶器など質感のよいテクスチャーが好き」というOさん。玄関の扉は栂板貼りにて造作。床は敷瓦を施工し、和のテイストを取り入れました。LDKの壁は珪藻土を左官で仕上げ、オーダー製作の唐紙をアクセントに採用。本物の素材をふんだんに取り入れ、上質な住まいを完成させました。
キッチンは対面式に変更し、ダイニングやリビングと一体感のあるプランに。冷蔵庫は目立たないように配置、家電も乱雑にならないようにカップボードを計画した。壁には水に強く、テクスチャーが美しいモールテックス を採用。間接照明も設え、印象的に
リビングの壁は珪藻土の左官塗りを基調に、アクセントに金属の粉を混ぜた唐紙( からかみ) を施工。陽の当たり方や見る角度によって異なる印象を与えている。テレビボードはカップボードと合わせて少し質感のあるオーク材の突き板で製作し、リビングダイニングとの一体感を演出
栂板貼りの玄関扉は造作品。複層FIXガラスも取り入れ、採光と断熱性能を確保。床は敷瓦にて施工、和のテイストを取り入れた。壁は珪藻土、玄関部分のフロアは草木染めのオーク材で優しい印象に。帰宅後すぐに手洗いができるようにシンクと水栓も設置
洗面室は使いやすく収納もたっぷりと確保。白を基調とした空間デザインで清潔感のある印象に。洗面化粧台は造作。カウンターは高級感のある人造大理石、扉は塗装をしてマットに美しく仕上げた
炉を切った、3畳半ほどの茶室。入口正面には床の間が設けられ、墨蹟窓(ぼくせきまど)から柔らかい光が差し込む。アーチ形開口の襖は火灯口となっており、奥に茶器などが収納できるように棚を設けたスペースへと続く
金工作家のOさんが作品づくりを行う工房は性能にこだわり、防音工事を実施。上の階への防音や振動伝達の防止にも配慮し、防音材や振動吸収・吸音材に至るまで数値化されている資料をもとに壁の構造を決めた
会社名 |
北条工務店一級建築士事務所(一級建築士事務所 株式会社北条工務店)
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対応エリア |
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