「家の階段、勾配がきつすぎて年をとったら心配、何とかならないかしら?」
「階段が別の場所にあったらいいのに、でも階段の位置って変えられないんでしょ?」
使い勝手が気になっていても、どのようなリフォームが可能なのかがわかりづらい階段のリフォーム。
予算に合わせ、部分(小規模)リフォームでできること、フル(大規模)リフォームでできることに分けて、階段リフォームの方法と費用相場をまとめてみました。
SUUMO(スーモ)リフォームは、階段のリフォームに関する費用、価格相場情報を比較できるリフォーム情報サイトです。もし会社探しに迷った方はプロのアドバイザーに無料で相談できます。
表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。
「家の階段、勾配がきつすぎて年をとったら心配、何とかならないかしら?」
「階段が別の場所にあったらいいのに、でも階段の位置って変えられないんでしょ?」
使い勝手が気になっていても、どのようなリフォームが可能なのかがわかりづらい階段のリフォーム。
予算に合わせ、部分(小規模)リフォームでできること、フル(大規模)リフォームでできることに分けて、階段リフォームの方法と費用相場をまとめてみました。
古くなった階段はなぜリフォームが必要なのでしょうか?
古い家では階段勾配がきついことが多いです。また、手すりがついていないケースもよく見られます。そのため高齢になると階段の上り下りがきつくなります。また、滑りやすい階段も対策が必要になります。
さらに見栄えの点でも古くなると階段の表面の傷や汚れが目立ってきます。せっかく内装リフォームを行ってきれいになっても階段が古いままでは台無しです。内装リフォームの機会にはぜひ階段も併せてきれいにしたいものです。
階段リフォームには手軽にできる方法と、大掛かりになる場合があります。
既存の階段を活かしてできるリフォームと、既存の階段を壊してリフォームする場合があります。費用は、既存の階段を活かして行うリフォームのほうが安くできます。既存の階段を壊して新しく階段を設ける場合は、どちらかといえば大規模なリフォームの機会に行うことが多いです。
では、次からは階段リフォームの種類や費用相場を見ていきましょう。
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階段リフォームといっても目的に応じて、さまざまな方法があります。
低予算で済む部分(小規模)リフォームと多額の費用がかかるフル(大規模)リフォームでは、できることが大きく違います。
まずはどんな階段リフォームが可能なのかを部分(小規模)リフォームとフル(大規模)リフォームに分けて見てみましょう。
階段の位置移動は部分リフォームでは難しいです。
しかし、今ある階段の位置を変えずにできることはいろいろとあります。
例えば、手すりの設置。
手すりは階段の上り下りを安全にしてくれるものですが、階段そのものをいじる必要はありません。
階段の壁面を利用して設置することができます。
階段に手を入れる必要がないので、費用が安く済みます。
また、階段の踏み板などの表面に新しい板を上張りして、見た目を一新させることができます。
この方法も既存の階段に手を入れる必要はなく、表面に薄い板を上張りするだけなので、工期も短く、工事費も安く済みます。
きつい勾配の階段を緩やかにする場合は、既存の階段の解体撤去を伴うケースが多くなります。
つまり、階段のつくり直しになるので、この場合は上記のリフォームより工事費が高くなりますが、他の空間への影響が最小限ですむので、大規模工事にはなりません。
ただ、勾配を緩くするために、階段が既存の階段より長くなるので、空間にゆとりがないと、できない場合もあります。
階段リフォームは、階段だけをリフォームしようとするとできることに限界があります。
しかし、家全体をリフォームする大規模リフォーム時なら、階段を自由自在にデザインすることが可能です。
階段にはストレートな階段だけでなく、途中で曲がる階段、折り返す階段、らせん階段などのスタイルがあります。
また、両側を壁面で囲まれたもの、片側が開放されているもの、踏み板だけで、蹴込み(垂直の板)がなく見通しがよいものなど、デザインもさまざまです。
また、木製だけでなく、スタイリッシュなスチール製の階段もあります。
小規模リフォームだと、階段のスタイルまで変えるのは難しい場合が多いのですが、大規模リフォームなら、どのようなスタイル、デザインの階段も可能です。
ただ部分(小規模)リフォームと違って、フル(大規模)リフォームの場合、家全体の工事にかかわるので、費用相場も高くなります。
リフォームの施工範囲や材料のグレード等によって変わりますが、
延床面積約100m2程度で、階段の移設等を含み家全体で約800万円~3000万円の範囲で見ておくのがよいでしょう。
階段の位置を変えると、ほかの空間に影響します。
しかも階段の場合は、1階と2階の間取りに影響します。
移設の距離にもよりますが、広い範囲に影響することが多くなるでしょう。
そのため、階段の位置変更だけを目的にリフォームを行う人は少ないと思われます。
間取り変更を含む大規模リフォームであれば、階段の位置は間取りに合わせて自由自在に決められます。
リフォーム会社とよくプランを練って、これからの暮らしが快適になるよう、最適なプランニングをしましょう。
リフォーム費用については、見積もりをもらって検討し、予算に合わせてプランの見直しが必要になることもあります。
ただし、自由に階段の位置を変更できるのは、大規模リフォームが比較的自由にできる在来木造(日本の代表的な工法、木造軸組工法のこと)の家だけです。
そのほかの工法では難しい場合があります。
そもそもプレハブ住宅(工業化住宅)や2×4(ツーバイフォー)工法は、構造に影響するリフォームはできないことが多いのです。
フル(大規模)リフォームの場合は、階段のタイプや大きさ、位置も自由自在です。
どのような階段のタイプがあるのか、メリット、デメリットと費用相場を紹介します。
なお、以下の階段種類ごとの費用は、解体撤去費を含まない新設費用の目安です。
まっすぐな階段で、スペースをあまりとらないのがメリットです。
狭小住宅ではこの形が多いです。
設置費用もほかのタイプに比べると、安くなることが多いです。
また、階段下収納を設置しやすい形でもあります。
ただ狭小住宅の直階段は急勾配になることが多いのがデメリット。
年をとると上り下りの際、体に負荷がかかりすぎたり、事故の危険性も高くなります。
設置にかかる費用は、既製品を利用した場合約25万円~40万円。
段数が多くなったり、使用する材料が高グレードになるほど高くなります。
勾配を緩くするなど、既存の階段やスペースを活かしてリフォームがしやすいのも直階段のメリットです。
途中でL字型に曲がっている階段。
折れ曲がるところに踊り場があるので、上り下りの負荷は直階段よりも少なくなります。
また、滑って落下した場合も踊り場で止まるというメリットも。
ただ、折れ曲がっている分、設置には直階段より広いスペースが必要です。
階段下収納をつくりやすいのは直階段と同様です。
設置に面積を要する分、設置費用は直階段より高くなることが多く、既製品の利用で約27万円~42万円。
合板に樹脂シート張りが標準的な材料ですが、集成材やむく材を使用すると高くなります。
オリジナルで造作する場合、既製品より高くなることが多いようです。
既存がかね折れ階段でない場合は、そのほかの空間も含めてリフォームすることになり、結果的に大規模リフォームとなります。
U字型に設置される階段。
かね折れ階段よりさらにスペースをとりますが、その分、勾配が緩やかで踊り場も広く、安全性の高い階段です。
かね折れ階段も同様ですが、既存の直階段からつくりなおす場合は、間取り変更を伴うリフォームとなります。
階段の設置費用に限れば、既製品の利用で約28万円~43万円。
そのほかのスペースも合わせてリフォームすることになるので全体のリフォーム費用は多額になります。
その場合、リフォーム面積や使用する材料などに応じて、費用が増減するので、リフォーム会社とプランをよく打ち合わせて、見積もりをもらいましょう。
らせん状に回りながら上り下りする階段。
平面的には最も少ないスペースで設置でき、狭小住宅にも向いているといえるでしょう。
デザイン的にもおしゃれで、光を遮らないので、上から光が降り注ぐようなフォルムも魅力です。
一方で、踏み板が一部三角形になるなど、お年寄りなどが上り下りに不安を覚える可能性もあります。
家族構成などに応じて、選ぶ必要があるでしょう。
設置費用は、アルミ製の既製品を用いれば、比較的安くなりますが、それでも約150円~170万円となります。
ほかの空間とマッチすることも大切なので、リフォーム会社にらせん階段になじむ空間プランを提案してもらいましょう。
ゆるやかにカーブする階段。
らせん階段と比べるとカーブが緩やかなので、お年寄りでも上り下りに不安を覚えることはないでしょう。
見た目もゴージャスな印象があります。
一方で、らせん階段や直階段よりも広い面積が必要で、狭小住宅向きではありません。
設置費用は、造作でつくるとなると高額になりますが、既製品を設置するだけなら比較的安くなり、一般的な相場は約90万円~110万円となります。
造作の場合は、階段の幅や段数、使う材料で費用が増減します。
スペースを多くとるだけに、リフォーム会社には空間のゆとりを考慮の上、ほかのスペースを圧迫しないプランを提案してもらいましょう。
蹴込み板(垂直の板)がなく、部屋が見通せる階段。
シースルー階段などともいわれます。
蹴込み板がないことで視線が抜け部屋に開放感をもたらします。
リビングの一角に設けるとデザイン的にも映えます。
ただ子供が小さいうちは落下防止のネットなどで転落事故を予防したほうがよいでしょう。
デザイン性や使う素材などにもよるので、蹴込み板がないからといって必ずしも安くなるわけではありません。
木とアルミを組み合わせたタイプで、直階段、かね折れ階段、折り返し階段の順で高くなり、約120万円~200万円が一般的な費用相場です。
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階段は転落による事故のおそれのある場所です。
安全に使えるように、転落防止リフォームを行いましょう。
自分で簡単にできることからリフォーム会社にやってもらうものまで、階段を安全にするリフォームの方法を紹介しましょう。
安全な階段にするために、最も手軽に安価でできるのが、階段用の滑り止めシートや滑り止めマットを張ることです。
数千円から入手でき、自分で踏み板に張れるので工事費はかかりません。
量販店や通販で手に入れられるので、いろいろと試してみるのがよいでしょう。
階段の安全な上り下りに役立つのが手すり。
手すりは階段そのものをいじる必要はありません。
階段の、壁面を利用して設置することができます。
階段に手を入れる必要がないので、リフォーム費用が安く済みます。
高齢になると必須のアイテムといえますが、高齢者でなくても階段に手すりがついていると安心して上り下りができます。
手すりの設置は慣れている人ならDIYでもできますが、難しいと思ったらリフォーム会社に依頼しましょう。
手すりの設置位置で多いのは階段の壁側です。
両側に壁があれば、両側に手すりを取り付けると、上りも下りも利き腕が使えてより安心です。
壁に手すりを取り付けて外れないだけの強度がない場合は、補強をしなければならないこともあります。
リフォーム会社に確認してもらって、安全な手すりを取り付けましょう。
階段に手すりを設ける費用相場は・、壁の片側だけに設置するとして、ストレートな階段で約5万円~10万円見ておきましょう。
古い家では階段の勾配が急なことが多いようです。
年を取ると急勾配の階段の上り下りはきつくなりますし、滑ったり、転んだり、と安全面でも問題があります。
きつい勾配の階段を緩やかにする場合は、必ずしも既存の階段の解体撤去を必要としません。
既存の階段の踏み面に厚さ15mm程度の板を上張りし、1段の高さを低くして昇降しやすくします。
ただしそのままだと一番下の段が高くなってしますので、もう1段継ぎ足す必要があります。
そのためのスペースが必要です。
この施工方法だと既存の階段を解体撤去しなくてすむので、費用が安くなります。
直階段で約25万円~40万円となります。
新たにつくり直す場合は、既存階段の解体撤去費を含めて、約35万円~50万円となります。
夜中に階段の上り下りする場合は、足元を照らしてくれるライトがあれば、安心です。
明るさセンサー付きのライトを、階段の下と上に設置しておくのがよいでしょう。
フットライトの価格は数千円からありますが、新たに設置する場合は、電気工事が必要になります。
電源が比較的近くにあるとして、電気工事を含め、足元灯2カ所で、費用相場は約4万円~5万円です。
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古く見栄えが悪くなった階段をつくりなおすのは、工事が大がかりになり、費用も高くなりますが、勾配はそのままで、表面だけきれいにしたいという場合は、表面材を上張りする方法があります。
合わせて、まわりの壁・天井のビニールクロス張り替えの費用も知っておきましょう。
階段の表面が老朽化し、傷や汚れが目立ってきた場合、それほど大がかりな工事をすることなく、キレイにすることができます。
階段の踏み板などの表面に新しい板を上張りして、見た目を一新させることができます。
この方法は既存の階段の表面に新しい板を上張りすることで、階段を解体することなく、見た目を一新できます。
厚さ6mmまたは12mmの専用部材が出ており、踏み板、蹴込み(垂直の面)、側板のすべての表面に張るだけで工事が終わるので、工期も1~2日で完了します。
階段を上張りする一般的な費用相場は、直階段に上張りして、工事費を含み、約25万円~40万円ほどです。
階段がきれいになると、まわりの壁や天井もキレイにしたくなるものです。
壁紙の張り替えも同時に行いましょう。
ビニールクロスは工事費込みで1m2当たり約2200円~2400円がリフォーム費用の相場です。
以下に、スペース変更をしない場合の階段リフォームの費用相場をまとめましたので、参考にしてください。
リフォームの種類 | 費用相場 |
---|---|
手すり設置 | 約5万円~10万円 |
勾配を緩くする(既存を解体しない) | 約25万円~40万円 |
フットライト(2カ所) | 約4万円~5万円 |
上張り | 約25万円~40万円 |
壁紙張り替え | 約2200円~2400円/m2 |
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収納が足りなくて困っている、そんなとき階段まわりを活用すると思わぬ収納量アップにつながるかもしれません。
階段下や壁面のデッドスペースの活用法を紹介します。
階段下は空間になっていますが、通常は使われないデッドスペースです。
しかし、階段下の空間を活用すれば雑多なものをしまえる納戸ができます。
階段下収納のスペースを確保するには、階段下の壁を解体し、内壁や棚などの造作、内装、電気工事などを行います。
最後に扉をつけて階段下収納が完成します。
階段下収納をつくるリフォーム費用は、約1畳程度の面積として、棚の造作や扉設置を含めて、
約12万円~20万円になります。
奥行きの浅い本棚なら階段の壁にも造作することが可能です。
本棚は合板でつくるか、集成材を用いるかなど材料およびサイズによって費用がかわります。
小振りな本棚なら比較的割安な費用で造作ができます。
例えば、幅1m、高さ50cm、奥行き15cm程度のサイズなら、合板を用いた場合のリフォーム費用は約5万円~8万円、集成材を用いた場合は約7万円~10万円となります。
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勾配がきつかった階段を、最下段にステップを一段増やし、安全性を向上させました。
また、以前は薄暗かったため、光を採り入れて安心して昇降できるように、窓を新設しました。
木製の折り返し階段をつくり直してシャープなフォルムのアイアンフレームの階段にしました。
そばに同じテイストのパソコンデスクを造作、玄関ホールを見渡せる小窓も新設しました。
リビングと仕切られていた階段の壁を撤去して、リビングと一体化したオープンな折り返し階段に。
2階に行き来する家族の様子も見えて、コミュニケーションも深まります。
蹴込み板のない階段なので、子供が小さいうちは落下防止の太いネットを設けています。
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外階段は風雨にさらされるところなので、劣化のスピードも早いです。
また、古い階段は滑りやすかったり、手すりがついていなかったりする場合もあります。
外階段のリフォームは、頻度も方法も内階段のリフォームとは異なります。
一戸建ての場合、外階段は道路と玄関に高低差がある場合や二世帯住宅などで2階に玄関を設ける場合などに設けられます。
階段の素材はコンクリートや鉄骨が多いです。リフォームの方法としては、鉄骨の場合は、経年変化で塗装がはがれ錆が発生するので10年ごとくらいに塗り直しが必要です。
塗り直し費用は、階段の長さなどにより違いますが、10万円~30万円程度を見ておきましょう。階段の劣化状態にもよるので、事前にリフォーム会社から見積もりをもらいましょう。
また、塩ビの長尺シートを上張りすることもあります。長尺シートを既存の階段に上張りすることで見た目がきれいになりますし、滑り止め対策にもなります。
長尺シート張りは工事費込みで約20万円~と見ておきましょう。
長尺シートの上張りと手すりなどの塗装をあわせて行うことも多く、それによって費用が大きく変わります。リフォーム会社に状態を見てもらって、見積もりをもらいましょう。
あわせて手すりも設置するとより安全な階段になります。
転倒防止のためにタイル張りの外階段に手すりを設置し、タイル面には防滑性の長尺シートを上張りしました。滑りにくいように特殊なエンボス加工で表面に凹凸があり、汚れがたまりにくく掃き出しやすい床材です。
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階段をリフォームするとなると、階段を使えない期間が出てしまいます。
生活に差し障りがないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
また、階段も住まいの構造にかかわる部分です。
工事は慎重に行ってもらわなければいけません。
階段リフォーム中は階段を使えません。
工事の内容にもよりますが、階段を使えない期間が長引くと、いろいろ生活にも支障が出てしまいます。
工期を事前に確認して、工事中は1階で用を済ませられるように、子供の勉強する場所や寝る場所を確保するなど、準備をしておきましょう。
階段まわりに構造にかかわる柱や筋交いがある場合が。
階段下収納を設けたり、階段をつくり直すときは、構造をチェックして、耐震性を損なわないように十分に注意が必要です。
工事経験が豊富なリフォーム会社に依頼して、構造に影響のないプランをお願いしましょう。
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階段リフォームはバリアフリー減税の対象になっています。
階段をリフォームする際、一定の要件を守れば所得税が控除され、固定資産税が減額されます。
減税の主な要件を紹介しましょう。
階段リフォームを含むバリアフリー減税が適用される家屋の主な要件は以下のとおりです。
A次のいずれかに該当する人が居住する住宅
(1)50歳以上(入居開始年の12月31日時点)
(2)介護保険法に規定する要介護又は要支援の認定を受けている
(3)所得税法上の障がい者である
(4)(2)もしくは(3)に該当する親族または65歳以上の親族と同居している
Bリフォーム工事が完了した日から6カ月以内に居住の用に供していること
Cリフォーム工事後の家屋の床面積が50 m2以上であり、その2分の1以上が専ら自己の居住の用に供されるものであること
D自己の居住の用に供される部分の工事費用の額が改修工事の総額の2分の1以上であること
バリアフリー減税の対象となる階段リフォームは以下の2つです。
(1)階段の勾配の緩和(既存の階段よりリフォーム後の階段の勾配が緩和されていること)
(2)手すりの取り付け(階段以外の場所も対象となります)
なお、対象となる工事費が、補助金等を控除した額が50万円を超えることが必要なので、50万円を下回る場合は他のバリアフリー工事費と合わせて申請するのがよいでしょう。
対象となるバリアフリー工事費は階段、手すり設置以外は以下のとおりです。
バリアフリー要件を満たす所得税の控除は、工事費※が最大200万円まで対象(控除率10%)。これと併せて行うそのほかのリフォームも減税対象となり(控除率5%)、バリアフリーとそのほかのリフォーム費用を合わせて対象となる工事費は最大1000万円までとなります。
最大控除額はバリアフリーリフォームとそのほかのリフォームを合わせて60万円です。
※バリアフリー工事費は国が定める標準工事費に基づいて算定。そのほかのリフォームは実際にかかった費用が対象
(1)バリアフリーリフォーム | (2)リフォーム工事限度額を超えた分 + 併せて行う他のリフォーム | ||
---|---|---|---|
減税対象工事限度額 | 控除率 | 減税対象工事限度額 | 控除率 |
200万円 | 10% | 最大800万円まで | 5% |
なお控除を受けるには、バリアフリーリフォームにかかる工事費が補助金等を除いて50万円超という要件も満たさなくてはならないので注意が必要です。
例:
バリアフリーリフォーム(300万円)と屋根・外壁・内装リフォーム(700万円) 合計1000万円の場合
減税額:
(1)バリアフリーリフォーム 限度額200万円×控除額10% =20万円
(2)限度額:バリアフリーリフォームと同額まで。(バリアフリーリフォーム超過分 100万円 + 屋根・外壁・内装リフォーム700万円)×控除額5% =40万円
控除額合計:60万円
この制度の実施期間は2023年12月31日までになります。
バリアフリー要件を満たす階段リフォームを行った場合、翌年分の固定資産税が減額されます。
減額されるのは、家屋100m2相当分の固定資産税のうち3分の1です。
なお、固定資産税の減額要件は、所得税の控除要件とは一部異なります。
大きく異なるのは、次の2点です。
この制度の実施期間は2024年3月31日までです。
リフォームに失敗しないためにプロのアドバイザーに無料で相談できるサービスを提供しています。
バリアフリーリフォームは、公的制度である介護保険の対象になっています。
一定のバリアフリーリフォームに対して、費用が助成されます。
介護保険による階段のリフォームで、対象となっている工事は以下のとおりです。
助成を受けるための要件は、要介護・要支援の認定を受けていること。
支給額は工事費20万円(支給限度基準額)の9割(18万円)までが上限で、所得が一定以上ある場合は8割または7割の支給となります。
対象工事費 | 助成額 |
---|---|
上限:20万円 | 上限:18万円 対象者の収入によって16万円または14万円 |
階段以外にも介護保険の対象となるリフォームがあるので、ケアマネジャーに相談してみましょう。
この制度に期限はありません。
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2021年01月28日公開
2023年1月11日更新
※表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。