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デザイナーズマンションに住む際に確認しておきたい3つ

デザイナーズ

住まいにこだわりのある人やおしゃれで都会的な生活を送りたい人など、洗練されたデザイナーズマンションで暮らすことに憧れる人も見られる。デザイナーズマンションといえば、デザインに気をとられてしまいがちだが、家賃や住み心地はどうなのか3つのポイントから見ていこう。

賃料は相場よりも高くなってもOK?

デザイナーズマンションとは、もともとは有名な建築家が手掛けた意匠にこだわった設計のマンションを指していた。昨今では、建築家が有名であるか否かを問わず、外観や内装に工夫を凝らしたデザイン性の高いマンションに広く使われ、明確な定義はない。斬新なデザインから、外観からも一目でデザイナーズマンションと判別できる物件も見られる。奇をてらった物件や遊び心あふれる物件が見られる一方で、デザイナーズマンションの定番とされるものもある。コンクリート打ちっ放しの壁や白を基調としたシンプルな内装、間仕切りの少ない開放的な空間などだ。メゾネットタイプの物件では、らせん階段を用いることが多い。

デザイナーズマンションは構造や品質が他の物件と比べて優れているものを指すものではないが、周辺相場と比べて家賃が高く設定されていることが多い。家賃が高めであっても、常に満室状態で空室待ちとなっている人気物件もみられる。物件によっては、デザイン性だけではなく機能性も優れているが、デザイナーズマンションに住むことは、「デザイン」という付加価値にもお金を支払うことになる。気になるデザイナーズマンションが見つかったら、周辺の家賃相場をチェックし、相場より高い家賃であっても住みたい物件か、考えてみよう。

凝ったデザインは実は掃除が大変かも…

デザイナーズマンションの魅力はなんといっても意匠性の高さであるが、なかにはデザインにこだわり過ぎて、実際の生活での暮らしやすさへの配慮に欠けた物件もみられる。個性的なデザインによって見た目はおしゃれであっても、生活動線が考えられていない物件は、生活の場としては不都合が生じることがある。

デザインのみを重視し過ぎて、暮らしにくさを感じる要因の一つとして、掃除のしづらさも挙げられる。ガラス張りの浴室は、ガラスを透明感のある状態でキープするには、こまめな掃除が欠かせない。モルタル床は人気のある仕上げであるが、水や油の汚れが付着して黒ずみになりやすい。高圧洗浄機なら汚れが落とせるとされているが、水を大量に使うため、室内での使用は現実的には難しいであろう。メゾネットタイプは見た目だけではなく、プライベートスペースとパブリックスペースが分けられることから人気があるが、2層に分かれていることで、掃除の際にも階段の上り下りが生じて手間がかかる。

デザイナーズマンションに住む際には、機能性も重視し、手入れがしやすく、きれいな状態を保ちやすいかどうかもチェックポイントに入れておきたい。

吹抜けや間接照明などは電気代がかさむので注意

デザイナーズマンションでは、同じ広さの一般的なマンションと比べて、電気代がかかることがある。吹抜けのあるリビングでは、2層分の空間になることから、空調の効きが悪くなりがち。さらに、吹抜けには大きな窓が設けられていることが多く、外気の温度の影響を受けやすい。夏場の冷房代もかさみがちだが、特に冬場が問題となる。暖かい空気は上に昇っていくため、なかなか室内が暖まりにくい。物件によっては電気代がかかるうえに寒い、なんてことが起こることもある。

電気代を左右するものとして、断熱性能が挙げられる。ペアガラスなど断熱性能の高いガラスが用いられているか、またサッシ自体の断熱性能や壁の断熱材など、断熱性はチェックするべきだ。シーリングファンがついている物件も、空気の対流を起こせるので、部屋を暖まりやすくするのに効果がある。また、ガス代、あるいは電気代は要するが、床暖房があると暖かだ。

このほかに、デザイナーズマンションで電気代がかさむ要因として、間接照明がある。梁下や棚の上に間接照明を用いて、隠れ家的な雰囲気を醸し出している物件も見られる。電気代は熱源によって異なり、LEDが最も電気代がかからず、蛍光灯、白熱電球と続く。白熱電球の間接照明が多用されている物件では、電気代が高くなりがちだ。

デザイナーズマンションは、見た目のおしゃれさに引かれがちだが、一般的な物件よりも家賃などの費用がかかることに納得できるか、また住みやすい物件であるか熟慮して選ぼう。

掲載:2015年12月16日  写真:くぽ丸 / 写真AC

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