デザイナーズマンションとは、もともとは有名な建築家が手掛けた意匠にこだわった設計のマンションを指していた。昨今では、建築家が有名であるか否かを問わず、外観や内装に工夫を凝らしたデザイン性の高いマンションに広く使われ、明確な定義はない。斬新なデザインから、外観からも一目でデザイナーズマンションと判別できる物件も見られる。奇をてらった物件や遊び心あふれる物件が見られる一方で、デザイナーズマンションの定番とされるものもある。コンクリート打ちっ放しの壁や白を基調としたシンプルな内装、間仕切りの少ない開放的な空間などだ。メゾネットタイプの物件では、らせん階段を用いることが多い。
デザイナーズマンションは構造や品質が他の物件と比べて優れているものを指すものではないが、周辺相場と比べて家賃が高く設定されていることが多い。家賃が高めであっても、常に満室状態で空室待ちとなっている人気物件もみられる。物件によっては、デザイン性だけではなく機能性も優れているが、デザイナーズマンションに住むことは、「デザイン」という付加価値にもお金を支払うことになる。気になるデザイナーズマンションが見つかったら、周辺の家賃相場をチェックし、相場より高い家賃であっても住みたい物件か、考えてみよう。