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リフォーム済物件ではなく、リノベーション物件を選んだ理由は?

リノベーション

最近賃貸物件でよく聞くようになった「リノベーション済物件」。なぜ今、リフォーム物件ではなく、リノベーション済物件が注目されているのか、その人気の秘密をアンケート結果から探っていきましょう。

過半数に迫る支持率で、「新築より安く、内装の新しい家に住めるから」が堂々の第1位に

グラフ

リノベーション済物件を選んだ約半数にあたる47%の人が、「新築より安く、内装の新しい家に住めるから」を理由に挙げています。

そもそも皆さんは、リノベーションとリフォームの違いについてご存じですか?

従来まで多かったリフォーム物件とは、古くなったり傷んできた部屋を、元のきれいな状態に回復させた物件のことをいいます。具体的には、床や壁紙の張り替え、エアコン、給湯器、ガスコンロなど設備品の交換等です。つまり、リフォームとはいわば「原状回復工事」という意味合いが強いのです。そのため、内装自体はとてもきれいになりますが、あくまで間取りや設備のベースは以前のまま変わりません。

これに対し「リノベーション物件」とは、原状回復ではなく、より良い部屋につくり替えた物件のことをいいます。具体的には以下のような工事をリノベーションといいます。

○ワンルームでお風呂とトイレが一緒の3点式ユニットバスだったお部屋を、間取りを変更してバストイレ別物件にする。
○2DKの部屋を柱を取り払って1LDKに改装する。

このように、工事前とは全く違う部屋に生まれ変わらせる大規模な工事をリノベーションといいます。

リノベーション済物件は、内装の見た目は、ほぼ新築と遜色がないにも関わらず、家賃自体は同種の新築物件よりも割安感があるため、そこがリノベーション済物件の人気の秘密となっているのです。

なおアンケート回答結果では、以下のようなコメントがありました。

「内装はデザイナーズになっていることが多いが、賃料がお手ごろ」
「外観にこだわりがなく、内装重視で」
「内装が新しいほうが、使い勝手がいいことも多いので」
「リフォームはありきたりの形になってしまうから」

リノベーション済物件をユーザーが好むもう一つの理由とは

アンケート結果で2位にランクインしたのは「リノベーションによって好みの間取りになっていた」です。

リノベーション物件の強みは、これまでその場所で培った賃貸経験を活かして、よりその場所、その地域のニーズに合った、部屋につくり替えられることです。例えば、ファミリー層が多い地域であれば、収納や家事の動線を意識したり、子どもと遊ぶスペースがゆったりと取れるように間取りを変更したりします。ですから、出来上がった部屋がその地域を好んで探しにくるお客さんのニーズに合致するのも当然の結果なのです。

なおアンケートの回答結果では以下のようなコメントが寄せられました。

「仕切りがない間取り、広めに取られた余裕がある間取りが気に入った」
「明るい室内と玄関まわりのゆったりとした空間」

リノベーション済物件は、デザインへの評価が高い

3位は「リフォームよりもモダンなデザイン」4位は「内装がオシャレ」という結果でした。この2つは、ともに内装のデザインの特徴を挙げていますので、ほぼ同じ理由といえるでしょう。つまり、リノベーション済物件のデザイン性の高さが一定の支持を得ているということがこれで分かります。

「リビング・キッチンはカフェ風で、寝室は色の濃い木を床、壁、天井に使っていて、とても落ち着く雰囲気になっているのが気に入っています」
「間取りは今まで住んでいたマンションと変わりはないのですが、内装に使っているものや色が違うだけで全然違った空間に感じます。ずっとソファでのんびりしていたくなるリビングが気に入っています」
「見た目が全体的に統一感があって落ち着いた感覚があり、今のリノベーション物件を選びました」

リノベーションは、新築とは違って広さや配置など一定の制限があるなかで、試行錯誤して完成するからこそ、既存の新築物件にはない独特の個性が出ます。そしてその個性が、モダンやオシャレという雰囲気になっているようです。

意外にも「自慢できる」を理由に選んだ人は、わずか1人だけという結果に

「自慢できる」を理由に挙げている人がほとんどいないという意外な結果が出ました。デザイン性を最優先するデザイナーズマンションに比べ、リノベーション物件は、デザインよりも機能性を重視する傾向が強いため、あえて人に自慢することを楽しむというよりは、自分自身でその良さをかみしめるタイプの物件なのかもしれません。

■調査概要

「賃貸物件に関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】2015年9月1日~2015年9月30日
【調査対象者】賃貸リノベーション物件に住んでいる/過去に住んでいた/これから住む予定の全国の男女300名
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】205(単一回答)
【調査実施機関】株式会社クラウドワークス
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください

掲載:2015年12月16日  写真:たなべゆみこ / 写真AC

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