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楽器可(防音対策済など)の賃貸物件、使用できる楽器に制限はある?

楽器可・相談OK

音大生や演奏家、ミュージシャンから趣味で音楽を楽しみたい人まで、ニーズのある楽器可の物件。しかし、一言で楽器可といっても、物件によって楽器の演奏には制限が設けられている。楽器可物件の制限とは何か、物件選びで気をつけたいポイントを含めて見ていこう。

楽器可のマンション・アパートにも制限がある?

楽器可の物件を探す場合、注意しておく点がいくつかある。一つは演奏時間の制限。やはり一言に楽器可と言っても、皆が寝静まっている深夜に音が漏れてしまうと周りの迷惑となってしまう。演奏時間の制限についての具体的な時間はバラつきがあるので、応相談といったところだろう。やはり、日中の時間を演奏可能時間として設定しているところが多い。この時間帯は、会社や学校で住人も家を空けている場合が多く、部屋で寝ている人も少ないので、多少音が漏れても問題ないという判断だろう。したがって、仕事終わりの時間で楽器の演奏をしたいと思っている人は、演奏制限時間と仕事の終わり時間などの兼ね合いで、事前によく考えておく必要がある。

一方、音がしっかりと遮断できるように設計された24時間演奏可能の物件もある。しかし、この場合は一般物件と比べて家賃が高い傾向にある。また、一軒家のように隣の建物と距離が離れている場合は、楽器の演奏を認めているところも比較的多い。いずれにせよ、賃貸業者ときちんと相談して後々のトラブルが起こらないようにすることが大切だ。

もう一つ注意しておくべき点は、演奏する楽器の種別だ。このあとの記事で、演奏が認められやすい楽器とそうでない楽器に分けて、紹介していく。

どんな楽器が許可されやすい?

楽器といってもさまざまな種類がある。具体的にどんな楽器が許可されているのか、事前に確認しておくことをオススメする。そのなかでも比較的演奏できる楽器を以下に挙げていく。

最近はDTM(デスクトップミュージックの略)といって、PCで楽曲制作をする人も増えているが、PC単体だと音量も限られるので、この場合、楽器可物件でなくとも大丈夫だろう。ただ、スピーカーを通して音のチェックをする場合や、シンセサイザーを使って音入れをするとなると、注意が必要だ。低音が響く場合は、近所に音が漏れてしまう可能性もあるので、楽器演奏可能な時間を頭に入れておく必要がある。

メジャーな習い事と言えば、ピアノが挙げられるだろう。低音が響きにくい楽器であり、なおかつ、メジャーな楽器なので比較的多くの物件で許可されている。家庭で子どもの習い事となると、深夜に演奏する人は少ないだろうが、やはり常識の範囲内で演奏は遅くとも夜8時ごろまでと、家庭内でルールを決めておこう。また、ピアノにも大きく分類すると2種類ある。アップライトピアノでは、マフラーペダル(別名・弱音ペダル)を踏むと音量を抑えることができる。一方のグランドピアノは、音の幅が広く大音量だと響いてしまう。しかし、ピアノという大きなくくりで容認してもらえることもあるので、事前に確認しておこう。また、キーボードだと音量調節できるので、あまりに大音量にしなければ、大丈夫な場合が多い。

弦楽器に関しては、バイオリンも比較的認められやすい。ほかの弦楽器も含めて、声楽や管楽器は基本的には容認されやすいジャンルだ。

特別な注意が必要な楽器とは?

一方、打楽器やアンプをつなぐ楽器は、低音域が響きやすく、音が外へ漏れやすいため、注意が必要だ。例えばギターならば、アコースティックギターの生音なら大丈夫だが、エレキギターでアンプを通すと音が増幅するので、演奏は難しいと言われる場合がある。その場合はヘッドホンを使用して音が外に出ないような工夫が求められる。

これまで紹介してきたように、一言に楽器可といっても、楽器の種類や使い方によって許可されるかどうかは異なってくる。入居の許可を得るのにハードルが高そうな楽器は、まずは不動産会社に事前に相談するのが望ましい。また、入居後も周りの人への配慮をしながら、苦情が来ないような演奏を心がけよう。

掲載:2015年12月16日  写真:Tsuyoshi / 写真素材ぱくたそ

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