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あなたにとって、「築浅」の基準は築何年まで?

新築・築浅

賃貸物件の募集広告でよく見る「築浅」という言葉。もしもあなたなら、「築何年」までが築浅だと思いますか?

築浅と呼べる「ボーダーライン」は何年?

グラフ

物件の広告でよく目にする「築浅」の文字。築浅とは、建物ができてからまだ日が浅いことを意味していますが、具体的な基準があって表記されているわけではないだけに、一般の人が築浅をどのように認識しているのかはとても気になるところです。

そこで今回は、築浅に関するアンケート結果を基に、「築浅」とは何かを細かく分析していきたいと思います。

気になるアンケート結果を見ると、築年数が「1年以内」・「2年以内」という比較的厳しい回答をした人は、全体の約1割にとどまり、残りの約9割が「3年以内」であれば築浅物件と呼べるという結果になりました。つまり、「売る・貸す」際の築浅というキャッチコピーとしては、3年以内であれば大多数の人が賛成ということになります。

ただ、実際は築3年以上を経過していても築浅という表現をしている物件広告はたくさんあります。新築という表記については、「築1年以内でかつ未入居物件」という明確な基準があります。ですから、例えば築1年以内だとしても、一度人が入居してしまった場合は、その瞬間から「築浅」という表記になります。これに対し、築浅とはあくまで「築年数が浅い」という言葉を略しているだけなので、このアンケート結果からも分かるように人によって認識が大きく変わってくるのです。

逆に築浅と呼べなくなるのはいつごろ?

築3年以内を築浅と認識している人が多い一方、築浅という認識がほとんどなくなるのはいつなのでしょうか。

アンケートを見ると、「6年以上」に当たる「10年以内」と「11年以上」という回答は全体の約2割となりました。ということは一般的な認識としては、築年数が6年を超えると築浅物件とは言えなくなってきそうです。

ここまでの結果を踏まえると、「築4年~5年」が「築浅」かどうか見解が分かれるゾーンと言えそうです。アンケート結果でも、「築浅と言えるのは築4年~5年」と答えた人が、全体の44%にもなります。築4~5年の物件は、「売る・貸す」際のキャッチコピーとしては、「まだまだ築浅」などの若干謙虚な言い方が好まれるかもしれません。

大切なことは、数字だけではない。ポイントは「年相応の物件」!?

アンケート結果を見ると、築浅という表現に対する認識が人によって微妙に変わってくることがよく分かります。物件を選ぶ際に「築年数」という項目はとても重要な判断材料となりますが、これはその「数字」について指摘しているわけではありません。本当に重要なことは、「築何年以内」ということではなく、「築年数に対する実物の状態」なのです。例えば、築3年のいわゆる築浅と呼べる物件だとしても、メンテナンス状態が悪く、実質7年程度の見た目であれば、それは借りる人にとっては「不安材料」となります。けれども、築10年のいわゆる築浅とは呼べない年数を経過した物件でも、大家さんや管理員がしっかりとメンテナンスをしていて、実質的には5年程度の見た目に見えるような場合は、「好材料」となります。

つまり、築年数は「新しいかどうか」という観点だけで見るのではなく「年相応なのかどうか」という観点で見ることもとても大切なのです。もし築年数以上に劣化が激しく感じられる物件は、大家さんがメンテナンス費用を出し渋っていたり、管理に無頓着だったりする可能性が考えられます。そういった物件を借りてしまうと、いざエアコンや給湯器が壊れたときに、スムーズに交換や修理を手配してもらえない可能性もあります。こういったいわゆる不動産会社からは直接教えてもらえない裏事情についても、築年数と実物を比較することで見えてくる場合があるのです。

■調査概要

「賃貸物件に関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】2015年9月1日~2015年9月30日
【調査対象者】築浅の賃貸物件に住んでいる/過去に住んでいた/これから住む予定の全国の男女300名
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】300(単一回答)
【調査実施機関】株式会社クラウドワークス
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください

掲載:2015年12月16日  写真:しおしお / 写真素材ぱくたそ

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