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ペット可の賃貸物件で便利だったペット向けサービス・設備は?

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近年増えているペット可の賃貸物件。そのサービスや設備のなかで、利用者が実際に使ってみて「便利」と感じたものは、なんだったのでしょうか。

便利と感じたサービスのトップは、圧倒的大差で「ペット用の足洗い場」

グラフ

アンケート結果によると「ペット用の足洗い場」が139票と、実に全体の約50%の票を獲得するという圧倒的大差でのトップでした。

「足洗い場が良かったです」
「足元の悪い日にお散歩に行って帰ってきたとき洗えるから」
などの声が寄せられています。このほかにも、
「ペット専用ではないが、外に4カ所ほど水道があること」
など、ペット専用ではなくても、散歩帰りのペットの足が洗えるような水道設備があると便利だと実感した人が多いようです。

実は飼主にとって、散歩後の「ペットの足洗い」は悩みの種です。一般的なマンションの場合、エントランスから部屋まで足が汚れたままのペットを抱きかかえていき、自宅のお風呂場で洗うしかなかったのです。この問題を見事に解決した「ペット用の足洗い場」はまさに愛犬家に対する「思いやりの設備」と言えます。

「ドッグラン」「汚物入れ」「グルーミングルーム」も一定の支持を集める結果に

次いで、2位の「ドッグラン」、3位の「汚物入れ」を便利だったと答えた人はほぼ同数で、全体の約15%という結果でした。

ドッグランとは、ペットをリードから外して自由に走りまわらせたり、一緒に遊んだりできる設備のことをいいます。最近では、一部の公園やパーキングエリアなどにもドッグランができつつあります。賃貸物件の環境によっては、散歩に困るような地域もあり、また一人暮らし世帯ではそもそも散歩に行く時間を確保できないといったケースもあります。そうした場合に、ペットの運動不足解消や飼主とのコミュニケーションのためにドッグランがあると、とても便利だと感じるのではないでしょうか。また、「屋根のあるドッグランが便利でした」というコメントがあるように、屋根付きドッグランは、雨の日や夏の日差しの強い日など、天候に左右されずに運動させられる非常に有り難い設備です。敷地内にドッグランを確保するスペースのない物件では、屋上に設置しているケースもあるようです。

3位に挙がった「汚物入れ」とは、ペットの散歩の際に出た汚物を処理するためのダストボックスやダストシュートのことです。「排せつ物を流す専用のトイレ(共同)」があると便利だという声も挙がっています。排せつ物を部屋の中まで持っていくのに抵抗がある人にはありがたいサービスです。

また、あまり票数は多くないですが、グルーミングルームが便利だという声もあります。グルーミングルームはペットのブラッシングやシャンプーなどのケアをする専用ルームで、部屋の中で毛が飛ぶのが気になる人にとってはとても便利な設備です。

これらの設備は、ペットのためだけではなく、ペットと一緒に暮らす飼主のことも真剣に思いやった結果生まれた設備と言えるでしょう。

あると便利なサービス「ペットシッター」と「医療相談」

自宅を留守にしがちな単身世帯は、留守中のペットの世話に頭を悩ませることがあります。旅行に行ったり、実家に帰省したりと、その都度ペットをどこかに預けることはとても大変です。そんな悩みを抱える人にとって、ペットシッターのサービスはとても便利です。なにより、マンション自体が提供しているサービスですから、わざわざペットホテルまでペットを連れて行くよりも、はるかに負担が軽くなります。さらに、ペットシッターとの信頼関係ができれば、継続した依頼ができ、緊急で必要となったときも依頼しやすいというメリットもあります。ペットにとって環境が変わることはストレスのもとになります。その点、部屋に訪問してくれるペットシッターなら環境が変わらないため、ペットにかかるストレスが少なくて済むのです。

また、少数ですが医療相談を便利だと挙げる人もいます。医療相談のサービスはあったほうが良いですが、残念ながら、まだまだ設けている物件は少ないようです。

その他「ペット用のエレベーター」「防音壁」など

その他、少数意見で特に目についたのは、エレベーターに関するコメントです。

「エレベーター2基の内、1基は動物不可になっていた」
「エレベーターにペットが乗っているというボタンがあった」
など、ペット連れを区別化したり、ペットが乗っていることを示すボタンによって、動物が苦手な人とエレベーターの中で遭遇しないようにするなどのサービスも一部のマンションではあるようです。

また、
「各部屋の防音がしっかりしていた」
「ペット出入り口付洋室扉」
など、施設のつくりに関してのサービスを挙げている人もいます。ペットの鳴き声が気になる住人のために防音を強化するなど、ペットを飼わない住人のために配慮された設備は、ペット可物件としてとても重要な要素です。また、傷に強い床材にする、扉にペット用の出入り口を付けるなど、ペットと楽しく同居するために配慮された設備も一定の支持を集めました。

なおペット可の物件には「住人に迷惑をかけない」という暗黙のルールが存在します。そして、住人に迷惑をかけないためには、「ペット用の足洗い場」や「汚物入れ」、「グルーミングルーム」などのペット用の設備があるととても助かります。けれども、これらの設備が完備している賃貸物件は、まだまだ少ないのが現状です。ペット可の賃貸物件を探す際には、これらの設備があるのかどうかを、あらかじめきちんと確認するようにしましょう。

■調査概要

「賃貸物件に関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】2015年9月1日~2015年9月30日
【調査対象者】ペット可の賃貸物件に住んでいる/過去に住んでいた/これから住む予定の全国の男女300名
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】282(単一回答)
【調査実施機関】株式会社クラウドワークス
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください

掲載:2015年12月16日  写真:ぽん太 / 写真AC

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